中国に進出を検討する場合、最初に着手するのが現地調査です。
その現地調査を行う場合、現地の案内してくれる人材をどのように確保するかが、最初の難問となります。中国進出経験がある企業では、過去のルートを通じて人材の確保が出来ますが、始めて進出を検討する場合、この難問は企業の大小を問わず発生します。
この課題は中国進出に際して、重要な要素が含まれているのですが、「将来の事業経営を左右することにもなりかねないことである。」と認識している企業は極めて稀な状況と思われます。
特に日本の経営者は、人情的で信頼を尊び、最初に出会った人の情報・意見を重要視する傾向があり、このことが「日本企業の中国進出失敗事例の大きな要因の一つとなっている。」ことに気がついておりません。
最初に得られた情報は白紙の状態で入るため、その情報が先入観となり固定観念となって、その後に入手した「最初と違う情報は容易に受け入れられなくなる。」状況となります。特に中国では、正確な情報の入手が極めて困難であり、習慣・制度は各地方によって異なっているために、物の見方・解釈は個人的価値観の違いで大きな相違が生まれます。
また、中国では「自分と意を異にする情報に対しては徹底的に否定・排除する。」傾向が強いことを充分に認識しておかなければなりません。
このことは、「中国では面子を重んじる習慣が極めて強い。」ことに由来しているものと思われます。これは中国人に限らず、中国に精通した日本人にも言えることです。中国にいる日本人の習慣は無意識の内に、善し悪しは別にして中国の習慣に近くなっているからです。
中国進出における事業成功の鍵の一つが、最初に情報を入手したルートによると言っても、過言ではありません。
この情報分析を誤ることなく、自社の事情に応じた対応を行うには、「情報源を決して一つに頼らないこと」が最も重要となります。そして情報源(現地案内人・コンサルタント)の資質を出来る限り早く見抜くことが必要となります。
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