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1)進出目的が明確でない。
中国進出が事業利益をあげることとするならば、計画性を持って投資をし、計画と実態を常にチェックして、
修正を行うことが肝要である。
2)適材適所な人材でない。
将来における中国事業の期待度によって、その期待に見合う人選をする必要がある。決して、リストラ対象者や
退職間近かな者を中国駐在員として派遣してはならない。
この人選は、中国進出をする経営者が犯している、最も大きな過ちである。
3)中国人を過度に信頼する。
自社の中国人のスタッフや友人・知人を現地の責任者として選定する場合、過度に信頼をして全ての権限を委ね、
事業を失敗する事例も多い。
4)人材育成をしない。
技術の流出を恐れるあまり、スタッフの育成に力をいれない。この場合、継続的に日本人駐在員の派遣が必要になり、
その費用が大きなコスト負担となる。
5)中国の市場を観ない。
自社の技術に驕り、中国の市場に合わない製品を販売する。(押し付ける)
日本で受け入れられる機能・性能が中国では通用しない場合もあることに留意が必要である。
7.中国進出時における懸念事項
1)販売方法と回収問題
2)単独では経験・ノウハウがない。合弁では、相手先に不安がある。
3)中国を任せる、人材がいない。スタッフの確保と教育の問題
4)人材と技術の流出に不安。
5)駐在員費用とコストメリット。
6)協力工場とその技術レベル。中国国内部品の品質と安定供給
7)工場の選定・インフラの問題。
8)許認可・手続きの方法・法律の問題。コネがない。
9)法律・制度の変更について。
10)将来の人民元の切上げによるコストアップ。
12)進出の資金調達と投資の回収方法
13)反日感情
14)情報の信頼性(政府発表)
15)電力エネルギー問題
8.中国進出が有利な事業
1) 人件費のコストウエイトが高く、高度な設備・技術を必要としない事業
2) 現在、取引先及び製品の60%以上が中国向けの事業
3) 独自の技術・ノウハウがあり、類似品が脅威とならない事業
4) 現在、中国に競合がない事業
5) 中国の将来に大きなマーケットが生まれる可能性のある事業
6) コスト削減によって、日本の市場獲得が可能な事業
7) 投資の回収が5年以内に可能と見込まれる事業
8) 現地調達率が60%以上を実現できる事業
9.事業規模による中国進出形態
1)進出後、3年以内に駐在員・出張者の経費を除いて事業利益が1億円以上可能な場合
独資による事業展開を計画する。駐在派遣は、事業利益5千万円で1名程度を目標とする。
2)駐在員・出張者の経費を除いて、事業利益が1億円以下と推測される場合。
合弁事業により中国進出をする。常駐の駐在員は1名
3)事業利益5千万円以下の推測される場合
合弁事業により中国進出。駐在員は派遣しない。
4)当面の事業利益は3千万円以下と思われる場合
当面、委託生産により事業を行い、将来の中国進出の足がかりにする。
中国進出の計画に際しては、事業の規模ではなく事業利益が可能な額によって、進出の形態・投資可能な金額を
検討すべきである。技術指導・移転には事業内容によって相違があり、充分な試算のもとに、少なくとも3年後には
事業黒字を達成して、その後「5年以内には投資を回収出来る見込みが立てられること」が肝要である。
(捨てる心算で来ると、それは現実となる。)
そして、事業推進に際しては、中国進出の目的と計画を充分に理解(計画を立案)し、それを実行できる人材を
現地責任者に任命することが、極めて重要な課題である。
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